都会で奇跡のやまびこ?

Hey! Say! JUMPの話がしたいために作ったブログ

『母になる』第七話感想 前編

こんばんぬ。カールを買った ベリカです。

お菓子のカールが中部以東で販売終了というニュースを聞いて、思わずスーパーで購入。そんなに食べているわけではなかったけれど、なくなるとなると寂しいよね。

 

 

『母になる』第七話感想です。話が佳境に入っていて、もうすぐ終わってしまうのだなあ、と寂しい気持ちになりながら書くよ。

 

今回改めて思ったのが、陽一って9年前に見たチュータの大冒険の振りを完璧に覚えているってことなんだよね。最初の部分だけだったらまあ覚えやすいし、と思うのだけど、フルで踊れるということはずっと記憶していたということだし。当時の陽一は大学で仕事をしていたからそれなりに忙しかったと思うのだけど、そういうところが広への愛情なのだろうなと思ったり。

 

今回すごく好きなシーンが、西原教授が「母になる」と言ったくだり。実際、私も母性本能はないよなあ、と思うので、なくてもいいよと言ってくれる相手というのは本当にありがたいなと思う。だって1を100にすることよりも0を1にすることの方が難しいもの。出来ないことに対して、何で出来ないんだ、ではなく、男女関係なくそれぞれの得意分野をやっていきましょう、と言ってもらえるのは嬉しいよなあと思う。実際問題として教授みたいなことが出来るかといったら話は別だろうけれど。それこそ会社で男性が育児休暇を取るのはまだまだ難しいだろうし。何らかの理由で母親不在ならまだしも、両親揃っているならなんで父親が育休取るんだ、という意見が大半だろうから。

それでも、苦手なんだから仕方ない、それは俺の方が得意だからやるよ、と言ってもらえるのは本当に嬉しいし、その気持ちだけで大分楽になれると思うんだよね。

このドラマは基本的に主要登場人物(の大人)に関しては誰も否定しないようにしているのだろうなと思う。そういう生き方もありですよ、という。

 

「分かり合いたい」と結衣が言うくだり。今回のポイントはここだよなーと思う。愁平の「分かり合うなんて、出来るのかな」まで含めて。

なんだけど、そもそも「分かり合い」たいとは思っていないんだよね。それぞれの立場を明確にして、こっちのテリトリーに入ってくるな、と言いたいってことなんだよなあ。それはそれでいいのだけど、というか正しい感情だと思うのだけど、だったら麻子に柏崎オートで働いてもいいとか言っちゃダメだよね。今回に関しては結衣はそもそもの言葉のチョイスが間違っていると思った。

 

麻子を迎え入れて、話すことは広と上手くやっている、と言う結衣。広の母親として私が上の立場だから、という感じがビンビンに伝わって来て、少なくとも分かり合う気はないよな、と改めて思った。一方的に分かってもらいたい、のだろうな。だってそれを聞いて麻子がどう思うか、ということを全く考慮していないもの。

結衣っておそらく自覚はないのだろうと思うのだけど、自分が正しい、と思うと他人に対する配慮がなくなるよなと。広に対しても、広の気持ちを無視して「知らないおばさんでもいい。あの子と暮らします」とか。いやお前はいいだろうけど広は良くねーよ!と思ったもんなあ。

なんだろう、間違っているというわけではないのだろうけれど、正しいからやっていい、とはならないと思うんだよなあ。上手く言えないけれど。

 

広とは上手くやってますから、の後に「だから」と続けば、「もう広に近付かないでください」になるかと思ったよ。「心配しないでください」と結衣は言ったけれど、それってマイルドな拒絶だよね。いや拒絶するならするで理解は出来るのだけど、だったら柏崎オートで働けるというニンジンぶら下げるのは違うだろうよ、と私なんかは思う。

 

麻子が結衣に対して謝罪したのは本当の気持ちだと思うし、後悔もしているのだろうとは思う。麻子が柏崎一家の9年間を奪ったのは紛れもない事実だから。そこに関しては、別に柏崎オートで働きたいから謝罪する振りをした、とかいうわけではないと私は思っている。麻子って基本的にレールから外れたくない人だから本当なら犯罪なんてもってのほかだっただろうし。

じゃあなんでどこにも届けず広を育てたのか、それは立派な犯罪じゃないか、となるのだけど、それは後で書くとしてその前に。

やっぱり9年前、柏崎一家はマスコミの餌食になっていたのだなと。前にも書いたけど、なぜかこの国は被害者に対して厳しいから相当なバッシングをされたのだろうなと推測していたらやっぱりだった。そりゃ突然訪ねてきた愁平に対してもああいう態度になるわ。誰も信用出来ないのだもの。

それにしても、それだけ結衣を追い詰めた原因でもある麻子に対して、「もう憎みたくない」とか「分かり合えて良かった」と言う結衣ってすごいよね。色々な意味で。

 

さて。結衣の発した「子供が出来なくて可哀想」発言に対して私が思ったこと。

麻子って徹底的に「可哀想」と言われる事を排除して生きてきたんだよなと思う。先週の過去話を見るにつけ。

それこそ、可哀想と思われたいのなら言えばいいわけなのね。「子供欲しかったんですけど流産してしまって、お医者さんにもう子供は諦めてって言われて……」とか言いながらハンカチで目元を押さえたりすれば、周囲はめっちゃ麻子に優しくなるよ。だいたい、子供は?、とか配慮なく人のプライベートにズカズカ入って来るような人は、明らかに自分より下という人間に対してはすっごい優しいから。「大変だったのねー」「可哀想に」ってすっごい言ってもらえるよ。だいたいそういう人って可哀想な人(を慰める優しい私)が大好きだから。いやまあ裏では何言われるか分からないけれど、でも「子供は?」と訊かれて「あー、まだ……」とか言ったとしても裏で何言われるか分からないからそこに関しては一緒だと思うし。

元彼に関しても、それこそ会社でツーショット写真を会社中のパソコンにばらまいて、「何で私を捨てたのよぉぉぉぉぉぉ」とか泣きつけば、会社にはいられないし彼も戻っては来ないだろうけれど少なくとも彼の縁談を破談にするとか、彼の会社での立場を悪くすることは出来たと思う(褒められたことではないけどな決して!)。なのに麻子は、黙ってひっそり会社を辞めているのだよね。

その後の結衣とのバトルで麻子が広を厳しく躾けてきた、という話をしていたけども、実際麻子も同じように、いやもしかしたらそれ以上に厳しく躾けられたのだと思う。それこそクラスの友達が遊びに行く中で勉強をしていたりとか、欲しいものを買ってもらえなかったとか山ほどあったんだと思う。だからこそ(おそらく)偏差値の高い大学に入って、いい会社に就職出来たのだろうし。別にいい大学に行っていい会社に入ることが必ずしも幸せか、といえばそんなことはないだろうけれど、少なくとも周囲からは賛辞されるわけ。「麻子ちゃん一流会社に入社したんですって。すごいわねえ」とか。

ということを考えると、麻子にとっての幸せというのは周囲が幸せだと言うようなこと、だったのかなと思う。それを幸せだと思い込んでいるというか。だから人生のレールに乗らなきゃいけないし、結婚して子供を産んで、という人生を歩まなくてはならない。そうじゃないと幸せではない(と思い込んでいる)。自分がどう思うかよりも、他人にどう思われるかの方が大きいっていうね。

そう考えれば周囲の「子供産まないの?」に対して、「産めないんです」とは言えないよなと思う。どこかで弱さを見せてはいけない、弱さを見せたら幸せだと人から思われない、と思い込んでいるような。

そして結衣からの「可哀想」という言葉。結衣にそんな気持ちはなかっただろうとは思うのだけど、「可哀想」って言い換えれば「あなたは不幸ですよ」と言っているようなもので(少なくとも麻子にとっては)、しかもそれを、自分が下に見ている結衣から言われたことに対してキレたんだろうなと。

結衣も麻子もお互いに相手を下に見ているよね。お互いに自分の方が広にとって良い母だと思っているし。そしてもしかしたら麻子は幼少の頃母親に言われたのかもしれないよね。自由に遊びに行ったり好きなものを買ってもらえるクラスメートに対して、「可哀想に。ろくな大人にならないわねあれじゃ」とか。

麻子にとって結衣はろくでもない大人なのだろうし、そんな結衣に今現在育てられている広のことが心配だし、そしてそんな相手に「可哀想」と下に見られたとなればまあブチギレるよね。

と色々書いておいてなんなのだけど、「可哀想」自体は別に結衣の落ち度だとは私は思っていなかったり。結衣の落ち度は(お互い下に見ている相手と)分かり合えると思ったことだし、麻子の落ち度は自分が大いなる被害を与えた相手が自分を雇ってくれると思ったことじゃないかと。これもお互いに相手を下に見ているから発生したことであって、それが「可哀想」で一気に表に出たんだろうなと思う。

 

結衣と麻子のバトルシーン。ここすげえなと思ったのが、ずっとどこかスイッチを切ったような顔をしていた麻子のスイッチが入るんだよね。表情が違う。結衣に対してだけではなく、もろもろ色々日々抑えつけて生きてきた麻子が、それこそ恋人に酷い裏切り方をされても耐え忍んできた麻子が感情を爆発させるシーンでスイッチを入れたのが分かるって小池栄子すごくないすか。今更私が言うことでもないのだけど。

 広がいて良かった一番の理由を「もう、子供を産まないのかと言われなくて済むようになった」という麻子は色々な意味ですげえな、となった。ただやっぱり、そこまで追い詰められたということだとも思う。

 

どんな理由であれ犯罪はもちろんいけないことだし、どんな状況であっても犯罪に手を染めない人はもちろん一定数いる。なのだけど、本来は犯罪を犯そうなどと思いもしないような人でも追い詰められればそうしてしまうというのはあるよな、とは思った。世間は何の責任も持たずに好き勝手言っていただけだろうけれど、麻子はそれによって追い詰められたのだと思う。そういえば前回の放送後、あんな風に子供産まないのとか言ってくる人いない、という感想をあちこちで見たのだけど、いないことはないよね、と思う。先週の分に関しては大げさに表現したところもあるとは思うけれど、例えば結婚して旦那の両親と同居することになって、姑から顔をあわせる度に「○○さん、子供はまだなの?」と毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日言われると想像してみてよ。しかも旦那は仕事にかまけて非協力的。遅く帰って来て疲れたからといって話もきかずさっさと寝てしまう。自分も働きに出たいけれど外で仕事するくらいなら子供を作れと姑に言われるから仕方なく家にいると毎日毎日毎日毎日以下略。我慢出来る人もいれば爆発する人もいるだろうなと思う。

実際麻子だって彼と上手くいって結婚していたら子供が流産することもおそらくなかっただろうし、そうなれば彼女が望むレールの上を進んでいけたのだと思う。そしてもしかしたら結衣は陽一と付き合うこともないまま独身のまま過ぎて、結婚は?子供は?、と言われていたかもしれない。麻子をかばう気もないし犯罪は犯罪だけど、何かが変わっていたら立場が逆転していたかもしれないとは思う。それでも多分結衣は犯罪には走らないのだろうけれど。そしておそらく結衣は犯罪には走らないということが、麻子にとっては結衣を下に見ているのに腹が立つところのひとつなのかもしれないと思う。

 

結衣も鬼気迫っていたなと思う。そこはもうほんとさすがエリカ様としか言えないのだけども。生みの親かどうかというだけではなく、気持ちの面で自分が本当の母親だと示す辺りが本当にもうね。迫力がすごかったよね。時たま、それはどうよという感じで暴走することもあるのだけど、やっぱり結衣が本当に広のことを思っているのだろうなと思う。生みの親云々だけではなく、広のことを考えているのか広を利用しているのかの違いというかね。

 

ほんっとに目が離せなかったなー前半。後半もまた色々あるのだけど(愁平のダンスとか!とか!!!)それはまた次の記事にて。

 

 

『母になる』第六話感想 - 都会で奇跡のやまびこ?

『母になる』第五話感想 - 都会で奇跡のやまびこ?

『母になる』第四話感想 - 都会で奇跡のやまびこ?

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